自然食品店の店長は初めてで、なにをどうすればいいのかわからないということで、東京の自然食品店のグループに研修に行くことになった。
一泊二日の出張だった。
1泊2日ぐらいの研修で自然食品店を運営できるようになるのか、と思いながら東京へと旅立った。
東京についてからわかったのだが、いくつかの自然食品店をリードしている人物がいて、その人の眼鏡にかなうかどうかの試験だったようだ。
だがその人物は私がいくつかの店を回っている内に現れなかった。私が帰る少し前に、小さなひげずらの男が弟子を従えて現れた。
その時は何がなんやらわからなかったが、その人物は銀河の帝王だとほかの人たちが言っていた。
宇宙語を話したり、宙に浮くことができるという話だった。
私は何も特別なものを感じなかった。
自然食品の知識を勉強に来たのにいきなり方向性が違うのではないかと失望した。
余談だが、数ヶ月後にそのグループの崩壊が待っていた。
実は私がきっかけを作ってしまった。
自然食品店には少し変わった人がやってくるもので、いきなり宗教家に除霊をしてもらっている人が現れたり、神と話をしているとか、髪の毛を分析して健康をチェックする人などがやってくる。
どれもイマイチ私は興味を持つことができなかった。
どの人たちもパワーと知識がお粗末だった。
その時まで、私はその類の能力など微塵もなかったにもかかわらず、彼らのいうことと、見せるパワーに興味を感じなかった。何故ならば私もすぐにできたからだ。
その中で霊が見える若い女性がやってきて、私には修行僧が近づこうとしていると言われた。
同じ人が私に記号のような文字文明から信号が来ていると言われたことがあった。
同じ人が私への別の世界からの伝言を伝えてくれたこともあった。
若い鍼灸師の女性で方位磁石を置くと北がその人に付いて動いていた。
はじめて感じるようなパワーがあった。
その人は私に伝言を伝えてから、なぜか霊が見えなくなり、能力が落ちて、伝言もなくなってしまった。
千日行をしたお坊さんで超能力鍼灸師から会社の社長をしてくれと依頼されたこともあった。
だが、なぜか私には向かないと感じた。さらに、超能者も知識もパワーも興味を持てるようなものではなかった。
若い時にはいずれ会社を興したいと考えていたが、人の力でなるものではないと思っていたので
丁重に断った。
仕入れ先の人から日本の古代文字の話を聞かされた。
カタカムナ文字というもので、難解なものだと聞かされた。
紹介者がいないと買えないと言われた。
何となく興味がわいて購入した。
カタカムナ文字のおかげで扉が開いたのかもしれない、
今はカタカムナ文字を通り過ぎてしまったが、古代文字が狭き門だったようだ。
狭き門から入った世界はジェットコースターのように激しい揺れの連続で心身ともに疲れ果ててしまった。
狭き門を通るとそこは別世界で、肉体のない世界だった。
その世界は妥協のない、真の姿の世界だった。
ごまかしが許されない世界だった。
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