20数年前、阪神淡路大震災の14か月前だった。
私は自分で開発を始めた記憶水を事業化しようと考え始めていた。
そんな時にアメリカ合衆国、フロリダ州、オーランドに人から頼まれて仕事で行くことになった。
海外は慣れていたが、オーランドは初めてだった。
深夜についてホリデイインにチェックインした。
シャワー後にベッドに仰向けになって高い天井を眺めていると、5人の異界の生命が天井を超えて私を見下ろすように姿を現した。
瞬きの間に静かに姿を現したのようだ。
私は少し驚いたが、なんとなく妙に冷静で彼らを右から順番に分析するように見た。
彼らは明らかに私を知っているような表情で見ていた。
10年前から気配は感じていたのでようやく姿を現した、と感じていた。
右側三人は明かにギリシャ風の白いドレープ調の服をまといギリシャ人のような顔だちをしていた。
古代ギリシャ時代のドラマをみると必ずでてくる服装である。
4人目は古代の北東アジア風の皇帝が着るような立派な服に帽子をかぶっていた。
帽子の上部は平らな四角形で、それぞれの角には房がぶら下がっていた。
目が吊り上がり怒っているように私を睨んでいた。
5人目は近代の軍服のよう服を着て帽子をかぶっていたが顔は暗くてはっきり見えなかった。
5人は2、3分くらいの間、私に姿を見せてつけて、私の瞬きの間に消えていった。
日本に帰ると記憶水の事業化は一気に加速して、数か月後には会社を立ち上げることになった。
帰国するといろいろな人が私の作った記憶水に興味を持ち、事業に参加する人、支援をする人、協力者になる人が次々に現れた。
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